脳梗塞・心筋梗塞の予防法

高血圧の根本的な治療は、RAP食で動脈プラークと体重を減らすこと。実例に学ぶ。

RAP食(Google 検索下さい)を開始して間もなく・・血圧と体重が低下します・・頸動脈やその他の動脈エコー検査で・・プラーク減少を確認出来る前に・・ “高血圧が安定”〜“血圧が低下”・・・します。

なぜかというと・・RAP食にて・・プラークを減らしながら・・自然にやせることも出来るからです・・

動脈を締めつけていた脂肪が減り・・その上・・プラーク自体が減少して動脈の内腔が広がり・・血管抵抗が減り・・・血圧が低下します(心臓は血管抵抗が減るので楽になり、血液を送り出すポンプの出力を減らすことが可能に)。

高血圧の真の原因は肥満と動脈内のプラークであって・・塩分ではありません。--動脈硬化の未来塾56)参照--。

ただ・・やせればいいのではありません・・今流行の糖質制限食のダイエットでもやせるし・・・その結果・・血圧も低下しますが・・・結末は悲惨な結果に・・動脈硬化の未来塾29) 未来塾39) 未来塾46) 未来塾60)

では・・
高血圧薬(降圧剤)を減らせた・・止められた症例のほんの一部をご覧頂きます。

プラークが治せる未来の医療では・・血圧のお薬を・・一生飲み続ける必要はありません。
(希な症例を除いて)

その前に・・
高血圧の治療ですが・・
高血圧が脳梗塞・心筋梗塞の原因(危険因子)であると・・医学生時代から教育を受けているために・・
現状の医療は・・関ヶ原の戦いで・・西軍が敗れた図式と同じです。
得するのは・・テッポウ玉を製造販売する商人ぐらいでしょう。

しかし・・

RAP食(現代食の根本的改革)という未来の武器で・・敵の本丸(動脈プラーク:家康の本陣)を狙い撃ちすれば・・・高血圧城は早々と落城 ・・・・脳梗塞・心筋梗塞などの武闘派集団も・・その存在自体を壊滅へ追い込むことも可能です・・。

血圧低下・・降圧剤終了は・・「動脈硬化:プラーク」治療の・・“有りがたい副産物”・・です。

せめて30年後には・・こんな戦い方が・・普通に・・なってほしいですね・・。

高血圧薬(降圧剤)を減量・中止できた症例―(担当医の判断)

症例1 48歳 男性 BMI=24.8  BP=126/78

  • 降圧剤:オルメテック(10)1T+アムロジピン(5)1T-中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:プラビックス(75)1+ EPA 900mg -中
  • 肩こり(+)  こむら返り(+)

2014年11月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=9.09 LDL=106 TG=73 HDL=37 ---------RAP食開始------

2015年11月 右大腿動脈プラーク=2.26→1.68 mm  右頸動脈プラーク=1.83→1.34 mm へ改善
LDL=87 TG=116 HDL=28
肩こり(+)→(-)  こむら返り(+)→(-)

血圧低下しすぎで   オルメテック(10)1T  中止になる

症例2 68歳 男性 BMI=25.8 BP=136/70

  • 降圧剤:アムロジピン(5)1T-中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:バイアスピリン(100)1T-中
  • 自覚症状なし

2015年3月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=2(0〜4)
T-max=7.18  LDL=138 TG=206 HDL=61 ---------RAP食開始------

2016年8月 左頸動脈プラーク=1.65→1.05 mmへ改善
LDL=139 TG=99 HDL=65
血圧低下しすぎで  アムロジピン(2.5)1T-中になる

症例3 41歳 男性 BMI=28.7  BP=∗∗

  • 肩こり(+)  こむら返り(+)  胸の圧迫感(+)
  • 降圧剤:アムロジピン(5)1T -中
  • スタチン剤:アトルバスタチン(10)1T 中
  • 抗血小板剤:バイアスピリン(100)1T-中

2015年12月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=1(0〜4)
T-max=4.83 LDL=112 TG=91 HDL=50 アトルバスタチン(10)1T中止
追加で--エパデールS(900)2,2x開始---------RAP食開始------

2016年3月 バイアスピリン(100)1T-終了

2016年6月 左大腿動脈プラーク=1.52→1.33 mmへ  右頸動脈プラーク=1.26→1.18 mmへ改善
LDL=148 TG=598 HDL=43 BP=107/67
肩こり(+)→(-)  こむら返り(+)→(-)  胸の圧迫感(+)→(-)

2016年7月 血圧低下しすぎで   アムロジピン(2.5)1T-  に減量となる

症例4 64歳 男性 BMI=24.2 BP=128/74

  • 降圧剤:ロサルタンカリウム錠(50)1T+アムロジピン錠(5)2T中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:バイアスピリン(100)1T-中
  • こむら返り(+)  胸の圧迫感(+)

2016年2月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=11.4  LDL=157 TG=117 HDL=42 ---------RAP食開始------

2016年8月 右総頸動脈プラーク=1.91→1.79 mmへ  へ改善
LDL=105 TG=125 HDL=36
こむら返り(+) → (-)  胸の圧迫感(+) → 改善
血圧低下しすぎで アムロジピンOD錠(5)2T -中止になる

症例5 69歳 男性 BMI=24.2  朝のふらつき(+)

  • 降圧剤・スタチン剤:ミカルディス(40)1T+カデュエット配合錠2番(アムロジピン2.5mg+アトルバスタチン10mg)1T-中
  • 抗血小板剤:なし

2015年3月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=9.34 LDL=87 TG=80 HDL=89―
----------エパデールS(900)2,2x開始-----RAP食開始------

2016年8月  血圧低下しすぎで ミカルディス(40)1T  中止
2016年9月 右鎖骨下動脈プラーク=1.90→1.38 mmへ  左総腸骨動脈プラーク=6.20→5.14 mm へ改善
LDL=58 TG=63 HDL=60 朝のふらつき(+)→(-)
血圧低下しすぎで  ・カデュエット配合錠2番1T  中止。

症例6 70歳 男性 BMI=21.0 BP=108/60  歩行時の足のしびれ

  • 降圧剤:ロサルタンカリウム錠(25)2T+アムロジピン(5)1+トリクロルメチアジド1T-中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:なし

2014年3月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
右大腿動脈プラーク=4.39mm(石灰化)
T-max=16.67 LDL=99 TG=93 HDL=68
エパデールS(900)2,2x+プレタール(50)2T2x開始-----RAP食開始------

2014年6月 左頸動脈プラーク=1.65→1.34 mmへ  右総頸動脈プラーク=2.04→1.91 mm へ改善
LDL=94 TG=71 HDL=63
血圧低下しすぎで  ロサルタンカリウム錠(25)2T・アムロジピン錠(5)1T・トリクロルメチアジド1T  全て・・6月までに段階的に中止になる

症例7 53歳 男性 BMI=23.5 BP=110/60 自覚症状なし

  • 降圧剤:レザルタスHD1T+ナトリックス(1)1T---中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:なし

2014年6月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=3(0〜4)
T-max=8.75 LDL=151 TG=115 HDL=61
エパデールS(900)2,2x開始-----RAP食開始------

2014年10月 左頸動脈プラーク=2.10→1.99 mmへ改善
LDL=108 TG=51 HDL=57
血圧低下しすぎで  レザルタスHD1T+ナトリックス(1)1T  全て・・
・・10月までに段階的に中止になる。

症例8 60歳 女性 BMI=17.5 BP=144/80 自覚症状なし

  • 降圧剤:ペニジピン塩酸塩(2)1T---中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:なし

2014年8月当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=9.91 LDL=131 TG=53  HDL=54
エパデールS(900)2,2x開始-----RAP食開始------

2015年5月 血圧低下しすぎで ペニジピン塩酸塩(2)1T---中止

2015年7月  右鎖骨下動脈プラーク=2.94→2.44mm へ改善
LDL=∗∗ TG=∗∗ HDL=∗∗

症例9 60歳 女性 BMI=21.4 BP=128/70

  • 胸の違和感(+) 肩こり(+) 頭痛(+) 坂道で動悸(+)
  • 降圧剤:ラジレス錠(150)1T --中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:なし

2014年10月初め 当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=9.88 LDL=133 TG=60 HDL=65
エパデールS(900)2,2x開始-----RAP食開始------

2014年10月末 血圧低下しすぎで  ラジレス錠(150)1T--中止になる。

2015年1月 右総頸動脈プラーク=1.19→1.07mm  腹部大動脈プラーク=3.01→2.88 mm
右鎖骨下動脈プラーク=4.12→3.88 mmへ改善
    LDL=118 TG=67 HDL=78  (症状の変化:未確認)

症例10 66歳 男性 BMI=22.6 BP=120/74

  • 降圧剤:アーチスト錠(10)1T+アジルバ錠(20)1―中
  • スタチン剤:リピトール(10)1T ―中
  • 抗血小板剤:コンプラビン配合錠(クロピドグレル+バイアスピリン) 1T-中

2015年1月 当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=17.28 LDL=116 TG=57 HDL=60-----RAP食開始------

2015年6月 血圧低下しすぎで  アジルバ錠(20)1→(10)1へ減量。
リピトール(10)1T→クレストール(5)1-へ変更

16年8月 右大腿動脈プラーク=2.55→2.04mm  左大腿動脈プラーク=1.64→1.43 mm
右頸動脈プラーク=1.51→1.03 mmへ改善
LDL=---- TG=--- HDL=---
血圧低下しすぎでアーチスト錠(10)1T---中止になる
本人希望でクレストール(5)1中止になる

症例11 57歳 男性 BMI=23.4 BP=118/70

  • 運動で息切れ(+)   下肢の脱力(+)   下肢の冷感(+)
  • 降圧剤:オルメテック錠(20)1―中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:なし

2015年1月 当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
腹部大動脈プラーク=5.22mm(石灰化) 右大腿動脈プラーク=3.17mm
左大腿動脈プラーク=3.48mm(石灰化)
T-max=12.83 LDL=65 TG=86 HDL=53
エパデールS(900)2,2x開始---------RAP食開始------

2016年4月 右大腿動脈プラーク=3.17→2.97mm へ改善
LDL=79 TG=48 HDL=54   (症状の変化:未確認)
血圧低下しすぎで  オルメテック錠(20)1---中止になる。

症例12 63歳 男性 BMI=19.8 BP=---/---

  • 降圧剤:アムロジピン錠(5)1T --中
  • スタチン剤:クレストール(2.5)1T―中
  • 抗血小板剤:ロトリガ(2g)1P(DHA+EPA製剤)

2016年1月 当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=2(0〜4)
T-max=6.35 LDL=118 TG=110 HDL=48-----RAP食開始------

2016年5月   ロトリガ(2g)1P→イコサペント酸エチル粒状カプセル(900),2Capへ変更

2016年10月 左大腿動脈プラーク=1.68→1.48mm  へ改善
LDL=---- TG=--- HDL=---
血圧低下しすぎでアムロジピン錠(5)1T ---中止になる

症例13 64歳 男性 BMI=18.6 BP=132/80---

  • 降圧剤:ペニジピン塩酸塩錠(4)1T---中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:エパデールS(900)2,2x 中

2016年2月 当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=6.45 LDL=97 TG=61 HDL=66-----RAP食開始------

2016年8月 左頸動脈プラーク=2.43→2.31 mm  右鎖骨下動脈プラーク=1.89→1.67 mm へ改善
LDL=85 TG=67 HDL=58
血圧低下しすぎでアムロジピン錠(5)1T ---中止になる

症例14 51歳 男性 BMI=22.0 BP=124/72---

  • 降圧剤:ノルバスクOD錠(5)1T---中
  • スタチン剤:なし
  • 抗血小板剤:バイアスピリン(100)1,1x 中

2016年6月 当院初診 8カ所の血管エコーで脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
T-max=9.22 LDL=161 TG=70 HDL=65-----RAP食開始------

2016年7月 血圧低下しすぎで  ルバスクOD錠(5)1T---中止になる。

2016年10月 右大腿動脈プラーク=1.87→1.66 mm   右頸動脈プラーク=1.64→1.49 mmへ 改善
LDL=122 TG=80 HDL=65


現在・・65名の方が高血圧薬の減量・中止に至っていますが・・薬の増減を確認していない方もかなり多く・・この数字はもっと増え続けるでしょう(当院受診後に・・降圧剤が増量になった症例や・・降圧剤が開始になった症例は・・4900例の経験で・・1例も記憶にありません

備考:)T-max=A-max(腹部大動脈プラークの最大肥厚)+F-max(左右の大腿動脈プラークの最大肥厚)+S-max(右鎖骨下動脈プラークの最大肥厚)+C-max(左右の頸動脈プラークの最大肥厚) mm・・・・

事実関係のまとめ
1)降圧剤を使用して・血圧が下がります・その結果・・プラークが改善した事実はない。
2)RAP食で・・プラークが減少して・・多くの血圧が低下する。(事実は前記)

1)〜2)の事実から・・

結論:
1)高血圧の主な原因はプラーク(動脈硬化)である。
2)プラーク(動脈硬化)の原因は食習慣である。
3)高血圧も動脈硬化も本人がRAP食で努力すれば・・治せる病気である。

塩分について:
塩分と動脈硬化の関係の疫学調査は・・昔の仕事ですから・・・肉の脂・植物油・砂糖摂取量・アルコールなどの・・極めて大きな因子--動脈硬化の未来塾 8)参照--を調査されないで疫学調査がなされているものと解釈されます。

当院では・・プラークを退縮させる目標で診療していますが・・高血圧があっても・・心不全がない限り・・とくに塩分制限は指導していません。理由は・・--動脈硬化の未来塾 56)--

Q:高血圧はない・・それって・・安心していいの!?
A: 全く安心できません!

どうしてでしょう?

「事実関係:2008年1月から2016年10月までの期間、30歳以上で・・当院への連続新患4034例中・・脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=3以上(極めて危険レベル)の症例は1992例・・その中で・・高血圧薬を服用中であった症例は41.6%(828例)に過ぎません・・・つまり・・・・残りの・・58.4%の症例は・・・問題になる高血圧の指摘もなく・・脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=3以上 の動脈プラークが認められました。」

特に症状がなくても・・健診でLDL・A1cが正常でも・・8カ所の血管エコーがどうしても必要になってきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここからは・・
高血圧の薬を処方されておられる臨床医の先生・食事指導に関わっておられる医療関係者の方々にお願いです:

プラークを退縮させるための「RAP食」には病院処方のEPA製剤(EPA純度98%以上)の併用が有効(サプリのEPAではありません)ですので・・高血圧の患者さん方には・・RAP食をお勧めいただき・・・降圧剤の減量・中止をめざしていただければと思います。

・・血小板凝集抑制作用もあるEPA製剤を・・高血圧にまつわるプラーク堆積状態のリスク回避の治療として・・併用いただければ・・40歳以上のリスク管理(脳梗塞・心筋梗塞予防)では大きなメリットがあり・・今後の国益に大いにプラスかと思われます。

特に男性の高血圧の患者さんは・・上記の症例のごとく・・脳梗塞・心筋梗塞リスクレベルが3以上の場合が多く・・高血圧症例で、EPA製剤の適応があれば・・脳のMRIが正常であっても・・積極的に処方いただきたいと存じます。

なお、同時に・・スタチン剤は免疫抑制作用もありますのでマクロファージのプラーク貪食を抑制している可能性が・・経験症例にて考えられます動脈硬化の未来塾 52)・・・・マイナスの効果も多いスタチン剤(多くの患者さんは希望されません)を休薬・中止してフォローいただければ幸いです。

血管エコーができない施設でも・・
RAP食とEPA製剤で食生活を指導しながら
・・血圧が低下した時点で・・降圧剤を減量・中止の方向で診療いただければ・・おまけで・・体重が減り・・肩こり・頭痛なども消失し・・患者さん方に大いに感謝され・・確実に脳梗塞・心筋梗塞・認知症を減らせると思われます。 (糖尿病の方であっても・・血糖管理に特化した食事指導では・・プラークは改善しません。 RAP食は・・高血圧・・糖尿病・・肥満・・血管プラーク・・全てに対応可能な食事療法です・・)

今回の検討は・・高血圧を治療して・・降圧剤を減らすことが目的ではありません・・降圧剤の終了で終診ということではありません。 ・・

ちなみに、魚の種類にもよりますが・・魚油の3〜16%がEPAであり、DHAも同じ程度の含有量です。EPA・DHA以外の・・その他の雑多な魚油が・・魚油の94〜68%も含まれており・・青魚の多食(魚油の過剰摂取)がプラーク悪化に作用し、高血圧の原因になっても不思議ではありません。

その点、病院の処方薬であるEPA製剤は・・それぞれのメーカーが・・魚の捕獲海域を選別し・・魚油中のダイオキシンや水銀などを独自の技術・製法・ポリシーで・・できるだけ取り除き・・EPAのみ選別して・・98%前後の純度で薬剤として仕上げていますので・・服用して・・プラークが悪化することはありません。・・ただしメーカー次第で・・不純物の濃度・EPAの純度にはばらつきがあります。

魚の過食(魚油の常食)はとにかく危険です。
--動脈硬化の未来塾 53)-- ----   --未来塾 45)--

オリーブ油・亜麻仁油・エゴマ油・ココナッツオイルなどについて
・・EPAに関する考察と同様の発想からすると・・

必須脂肪酸(リノール酸・リノレン酸・アラキドン酸など)・・は「体内で合成出来ないから・・そして・・植物油に多く含まれているから」と・・各種の食物油摂取を勧める記事が目立ちますが・・・

そもそも、必要な物を人体で合成しない(できない)と言う理由ですが・・

人類の祖先は・・植物性プランクトン・動物性プランクトン(人類の祖先でもある)・その進化した植物・動物をエサにして進化してきました。 植物が容易に合成出来る脂肪酸を・・人類は体内で合成する必要はないのです・・植物をエサとして食べれば済みますから。

そこで・・なぜ?「植物油に必須脂肪酸が豊富に含まれているから」・・と・・しいて・・植物油を摂取しないといけないのでしょう?

よく、植物油を全く摂らないで・・皮膚がかさかさなりません? と聞かれますが、卵、小魚(煮干しなど)、納豆、豆腐、雑穀、魚介類などを摂取すれば充分です。

科学的に考えて・・植物油を摂る必要は全く無いのでは・・。

・・どうして?・・植物油という形で・・動脈内側にプラークが溜まる危険を冒して・・・脂肪酸を摂取しなければいけないのでしょう。 手っ取り早いから?・料理に便利?・味付けが簡単?・油屋さんの思惑?

なお・・生物進化の過程で・・人類は・植物油を決して摂取していません・・。
(今から7000年前頃にエジプトで亜麻仁油を利用していたそうですが・・人類への進化は既に終了していた頃です。しかも、日本人が植物油を摂取しだしたのは江戸時代、多く摂取しだしたのは太平洋戦争後です))

・・人類の皆様・・全ての油製品にはご注意下さい。動脈硬化の未来塾 48)  未来塾54)

糖尿病・高血圧・肥満・・・このような方達へ食事指導される管理栄養士の方々はくれぐれも上記のことを念頭に置いて・・食事指導されるようにお願い致します。

古い教えのまま・・動脈プラークを念頭に置かないで食事指導していると・・それを信じた方々が・・かえって脳梗塞・認知症の方向へ進ませる・・ことにも・・なりかねません。

私が考えた・・というより・・高精度の測定機器(血管エコー)でもたらされた・・今までとは180度異なる食事指導「RAP食」・・・それが理論的に間違いなら・・
動脈硬化が改善---動脈硬化の未来塾 38)  未来塾 1)   未来塾 2) なんて するわけがありません。

理論は正しくて・・プラーク(動脈硬化)が改善しないなら・・その理論が間違っていることに・・たとえ体重やA1cが減少しても・・です。

管理栄養士の方の責任は重大です・・RAP食を参考に食事指導していただくことを・・期待します。

私の知る限り・・・血管病(脳梗塞・心筋梗塞・・他)で入院して安心して食べられるのは・・・福井県済生会病院の抗動脈硬化食でしょう・・・糖尿病や高血圧も治っています。

内科の 大倉誓一郎先生が・・日本の長寿研究の第一人者である・・近藤正二先生の著書を参考に監修されていますが・・基本的に、RAP食に非常に近いです。

全国の病院で・・参考にされてはいかがでしょう。特別食は治療費もいただくわけですから。


2016年10月11日 記載
2017年9月29日一部修正

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