脳梗塞・心筋梗塞の予防法

88齢の母親が脳梗塞・心筋梗塞になるかどうか?血管年齢検査では判りません

古来より人は加齢で死を悟ってきましたが、現在では寿命の判断は年齢ではなく、血管年齢でもなく、血管エコー検査によるプラークの堆積の程度によってなされるべきです(参照1)。

北の国の指導者やこの国の指導者が現役で倒れた例をご存じでも、若い脳外科の教授が心筋梗塞で亡くなったり、現役の循環器の教授が脳梗塞で倒れたりしていることを一般の人はご存じでしょうか?

現役の海のレスキュー隊長が海で海水浴中に溺れるようなことになればニュースになりますが、動脈硬化に関しての専門であるはずの医学者が脳梗塞・心筋梗塞で倒れてもニュースにならず、過労が原因だろうと気の毒にさえ思ってしまう、この惑星の人の心が本当に不思議です。(参照2

 

私の今までの経験では、日本の60〜70代の方は、この88歳のおばあさんよりも血管よごれ年齢が高い人が何と約80%以上も存在します。

つまり、60〜70代の多くの人は、この88歳のおばあさんの最後を看取る前に、看取られて天国に行くか、寝たきり施設、リハビリ施設へ行く運命なのです。

それ程、今の60〜70代の血管は危機的状況なのです。

寿命は決して,年齢ではなく、血管年齢でもなく、血管の脂汚れ具合なのです。

先程の倒れられた50代、60代の医学部教授もこの88歳のおばあさんよりも血管がプラークで脂汚れしていたものと確信しています。

もう一度言いますが、血管の脂汚れがひどい人から倒れるのであって、戸籍の年齢や血管年齢は全く関係ありません。

私の未来塾では塾生の方々が脳梗塞や心筋梗塞に絶対にならない、再発しないような教えを行っています。神仏に頼み事する前にぜひご相談下さい。

写真は88歳の女性の血管の様子です。
血管だけを見ると35歳だと見違えてしまいます。間違いなく100歳以上まで生きられる人です(癌死の危険性は否定できませんが)。

全身の血管エコーの情報(参照3)を把握しながら食事指導(参考4)すれば、大切な人の健康管理に失敗するはずがなく、冠動脈が細くなってからリスクある精密検査を受ける必要も生じません。

8カ所の血管エコーは寿命鑑定(参照5)や認知症(参照6)の可能性の鑑定に極めて有用です。

今回掲載させていただいた方の食習慣を以下に列記します。

1)野菜中心(自家製)の食生活で、料理法は茹でる、煮るなどしている。
週に一度位は油炒めで食べる。
2)から揚げなどの揚げ物は好きだが、衣を外して食べる。
3)肉は鶏肉を使用し、一度茹でて脂身を落とした肉を食べる。皮は捨てている。
4)魚は大好き(農漁村)で、特に刺身が大好き。
5)甘い物は何でも大好きだが、1回にたくさん食べない。少しずつ。
6)パン食にしたことがない。
7)天ぷらや油炒めは週に1度は食べる事があり、トンカツは週に1回食べたこともあるが、衣を外して食べていた。
8)洋風の、ステーキ、焼き肉、ハンバーグ、牛丼、すき焼き、などはほとんど食べない。

コメント:甘いもの大好き、から揚げも好きなので、食習慣点数が341点と高いですが、一度に食べる量が少なく、そのこと裏付けて体重は49Kgです。
鶏皮を嫌いなのでしょうが、貴重なコラーゲンが含まれていますので、捨てないで脂抜きして食べましょう。

この方は、「夫や父が急に倒れたので、自分もいつ倒れるかと仏壇に倒れないように毎日お願いしている」とのことでしたが、「そんなお願いをする必要は全くありません。他のことをお願いしてはどうですか。あなたは100歳以上まで急に倒れることはありません」とお話し致しました。

現在、60〜70代の人には、「自分では元気と思っていて、倒れることは想定外でしょうが、明日にでも倒れても不思議ではありません」とお話しすることが多く、世の中には同様な方が多くいらっしゃるだろうなあ・・と思うと、哀れに思えてなりません。

高齢の方もこの検査で御自身の余命を調べられて、今までの食生活を良くも悪くも納得されてはいかがでしょう。

 

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