Dr.真島康雄のバラの診察室

当院の庭で偶然生まれた・・・新品種の・・“バラ “・・をご紹介します

香り豊かで・・小鳥がさえずり・・蝶が舞う・・オーガニックローズガーデン・・ここで偶然に生まれ育った・・新品種のバラさんが・・・庭の新メンバーに加わります。

<ショートストーリー>
庭の片隅で・・日当たりの悪い・・隣のビルの北側で・・・コンクリートの敷地とブロック塀の狭間の狭いスペースで・・・草にも負けず・・ひっそりと生きていた細いバラ枝に妻と娘が気付いていて・・妻が水やりをしていたそうです。

2019年5月のある日・・“なんか・・バラが咲いている・・”

教えられて・・来てみると・・紫色を帯びた・・カップ咲き・・可愛いいし・・「雄しべ」が黒くない!

(実はクレマチスでもバラでも・・「雄しべ」が黒い場合は・・なるべく敬遠します・)

香りは?・・・這いつくばって嗅いでみると・・思いがけず・・いい香り!・・・これは新品種だ! と、直感。

実は、カップ咲きのつるバラは・・不思議と・・香りの良い品種が非常に少ない・・ローブリッターやアンジェラ、ブラッシュランブラーなど。   

なので・・すぐに・・・・神様からの贈り物!?・・かも・・と・・肌で感じ・・感謝!!・・・・

ローズガーデンのバラたちのいずれかが両親となり・・偶然の交配で新種の種ができ・・・非常に狭いスペースに落ち・・生まれ・・開花できるまでに育ったということは・・・とんでもない偶然の重なりがあってこそ・・だと感じました。

とにかく、品種登録して名前をつけてあげないと・・・。

いろんな人のおかげで・・国への品種登録出願が通り、令和3年に公表されました。

その名は、家族や妻に感謝を込めて・・“ミセス マジマ”。

 (以下画像)

バラの新品種 “ミセス マジマ” (2022年5月撮影)3年後に・・こんな姿になるとは・・

バラの新品種 “ミセス マジマ” (2022年5月撮影)

バラの新品種 “ミセス マジマ” (2022年5月撮影)

バラの新品種 “ミセス マジマ” 下から見上げて(2021年5月撮影)

バラの新品種 “ミセス マジマ” (2022年5月撮影)

バラの新品種 “ミセス マジマ” (2021年5月撮影)開花枝の発見から2年でこんなに成長

バラの新品種 “ミセス マジマ” (2022年5月撮影)

バラの新品種 “ミセス マジマ” (2022年5月撮影)

ピンク系のつるバラ··4品種。(花の大きさ・・雄しべ・・色合いの比較)

品種名 “ミセス マジマ”(写真の左から1番目)
品種名 “ローブリッター”(写真の左から2番目)
品種名 “アンジェラ”(写真の左から3番目)
品種名 “シャンプニーズ・ピンク・クラスター”(写真の左から4番目)

最初の一輪で、いい香りがしたので育て続けました。

“ミセス マジマ” 以外は、いずれも無香〜微香です。

その他、房咲きのつるバラで“ブラッシュランブラー”(薄ピンク・半八重)がありますが、ほとんど無香です。

香りの無いバラは・・どんなに美しくても・・・当院の・・オーガニックローズガーデンのメンバーとしては・・相応しくありません。 

『新品種 “ミセス マジマ”』

<特徴>
1. 八重のカップ咲き(一季咲き)。
2. 花色は赤紫色。
3. 一番の特徴は、「良い香り」がある、ということ。
4. ボックスフラワーみたいな房咲き(元気な枝からは)。
5. 日当たりの良くない場所でも育つ強健さがあり、成長が早く、4〜5mにも伸びます。仕立てればコンパクトにも育てられます。
6. 完全無農薬で普通に元気。バラゾウムシによる蕾の被害も少ない。
7. 花期はシーズンのやや遅め

この株には、肥料として、「夢油肥」をたっぷりと、「有機100%液肥」をたっぷり・・施肥しています。

たくさんの方に、見ていただけますように・・・・。

2022年10月25日記載
真島消化器クリニック
真島康雄

ページの先頭へ戻る

「Dr.真島康雄のバラの診察室」目次へ戻る

Dr.真島康雄のバラの診察室

携帯版のご案内

お知らせ

リンクページ