Dr.真島康雄のバラの診察室

2022年春のクリニックのオーガニック・ローズガーデン・・こんな感じでした。

健康でいる限り・・春は必ずやってきます
土壌菌や小さな生き物のおかげで・・・今年も・・植物から感動を・・たくさん・・いただきました・・

バラが咲く期間は・・ほんの2週間・・・主に・・早朝の庭の様子・・iPadで写真に収めました

バラが咲く直前には、バラゾウムシを必ず退治しなければいけません。

今年は、多くのバラゾウムシを「ゾウムシ バンバン」で退治しました・・ビニール傘には・・いろんな虫が落ちてくるのですが・・多くの人面グモにも会うことができました・・

庭に・・土壌菌・・クモ・・アブラムシ・・・バランスよくお住みいただいています・・・

虫や微生物(生き物)を嫌がってはいけません・・・毒薬を使わず・・上手に・・生き物と付き合っているからこそ・・今年のバラ庭が成り立っているのです

ご覧ください

庭の主の顔を真似た人面蜘蛛がご案内します

駐車場入り口。勝手に育った樹木:ピラカンサの白花に “ヴィオレット” &台木の野バラ(トゲなし)

スロープ側面には、香り抜群の“カザンリク”・・ブルガリアのバラの谷で栽培・・バラの香りといえば・・ダマスク系・・クレオパトラが愛したこの香り・・花屋さんのバラの匂いとは・・全く別物

“ボビージェームス“ のためにと・・自然に生えたモチノキに・・・芳香を放ち・・とても元気

てっぺんはこんな感じ・・英国で人気のつるバラ・・香りがいいので・・ミツバチがいっぱい集まる

カタログで、香り中心で選んだつるバラ “エバンジェリン”・・ピータービールス農園出身。

玄関で唯一の四季咲き “ガートルード・ジェイキル” は“コンテ・ドゥ・シャンボール“の子供。 香りが・・親譲りの芳醇なオールドローズ香で・・なんと・・5月から3月まで咲いてくれます。

駐車場からクリニックへのスロープ・・早咲きの“カザンリク”が終わると・・こんな感じ

右サイドには・・“イスパハン”・・ダマスク系で・・とてもいい香りです

遅咲きの“エバンジェリン”と一緒に咲いてた・・つるバラ “ロサ ラクサ”? 輸入苗の台木に使われる・・枯れたバラの近くから・・忘れた頃・・・・新種かと思って育てていたら・・残根から発芽?

待合室のコンサバトリーからの眺め

とてもいい香りの“デビュタント” とクレマチス“エミリア・プラター” 23年前からの長寿株

クリニックを出たら・・“エバンジェリン”がお見送り・・・一重で香りがいいバラなら・・No1。

玄関を出て・・道路を南側へ歩くと・・ “メイヤー ・オブ・ キャスターブリッジ”がお出迎え
小さなカップ咲きのバラでの中では・・オールドローズ系の・・香りNo1かも。

道路から見上げる感じ・・早咲きの“ヨーク・アンド・ランカスター” ダマスク系で香りがいい

“ヨーク・アンド・ランカスター” 近くで見ると・・こんな感じ

見上げるバラが・・なぜか・・感じいい・・“カザンリク”・・つぼみ・・からも・・元気をもらえます。

近づくと・・こんな感じ・・ブルガリアの「バラの谷」・・行ってみたいですね〜

「バラの谷」歩くときっと・・こんな感じの連続でしょう・・・朝日に向かって開花する“カザンリク”

23年間も・・ここで咲いています “ティージング・ジョージア” 強いティーの香りです。

カザンリクの2倍も・・花付きがいい・・ダマスクローズ・・名前は?(カザンリクの変異種?)
香りは最高です

前3株の遠景  壁面はブラックベリーです 6月末からの収穫

中央のピンクは2mに育っている“ジャック・カルチェ” 四季咲きで・・香り抜群・・ドライフラワーでも秀逸
左のピンクは“ブレアリー・No2” 鉄砲虫被害から・・やっと・・復活中。

まだ未完成の小屋前風景 今年は奇跡的に・・ジギタリスの支柱が不要でした。

ミッキーマウス?・・ハート?・・世界地図?・・
左は四季咲き“スノーグース” 右は一季咲きのオールドローズ “マダム・プランティエ”

“スノーグース” 香りが乏しい・・・でも・・棘が少なく・・フラワーアレンジメントには重宝

右はGreen eyeのある “マダム・プランティエ” 英国の貴族のマダムが大好きなバラ 照り葉ではなく、香りも抜群で・・棘も少なく・・・枝も細く・・3m以上も伸びる白つるバラなら・・バラ歴史上・・No1.

庭入り口の眺め・・(2022年5月8日 午前6時53分)

“マダム・プランティエ”の香りのシャワーを浴びながら・・・絵本を参考にした・・鉄の扉へ・・

真夏の風景とは別世界  ブルー系のクレマチスは・・大好きな “プリンス・チャールズ”

奥の黄色は“ジュード・ジ・オブスキュア” ピンクは“ファンタンラツール”どちらも23年経過。

英国で一目惚れの“ファンタンラツール” 近くで・・こんな感じ・・棘もほとんどなく・・香りも最高

手前は“ザ・ピルグリム” 初代は18年目に鉄砲虫で枯れ、2代目 甘いティーの香りは別格

“ザ・ピルグリム” 逆光撮影で最も美しいバラ   私、実は・・大学時代は写真部にも在籍

黄色でありながら・・辺縁が白なので・・優しく感じるし・・濃厚な甘いティーの香りは格別

視線を右へ向けると・・・カーブした通路が・・

少し進むと・・通路脇のブルーは・・キャットミントの“シックスヒルズジャイアント” バラと・・花期がドンピャです。椅子の左前は“コンテ・ドウ・シャンボール”

通路をバックして東側を見れば・・“ジュード・ジ・オブスキュア”&“ティージング・ジョージア”(右端)

・・西側の屋根を見上げれば・・“ポールズ・ヒマラヤン・ムスク” が・・甘い香りを放ち始め・・・

“ポールズ・・”の咲き始めは・・実は・・こんなに美しい・・桜好きなら・・史上No1のつるバラ
一輪挿しで絵になり・・一輪挿しでも・・甘い香りが漂う・(有機肥料を推奨) 棘は防犯に最適

小屋の屋根から視線を落とすと・・こんな感じ

視線を右に向けると・・派手な雰囲気はありませんが・・

6年かけて・・やっと・・イメージに近づきました 赤のクレマチス&“ポールズ・・”&カップ咲きの“シャポー・ドウ・ナポレオン”&平咲きの “セント・ニコラス” &白のジギタリスのコンビネーション

赤色クレマチス “マダム ジュリア コレボン”は中心部のグリーン(Green eye)が魅力的

手前の“セント ニコラス” 奥の“コンスタンス・スプライ”が拍手で・・歓迎のお出迎え・・幻覚?

Green eyeの花は魅力的 セミダブルだけど・・香りも満足  1950年セントニコラス庭園で発見

イングリッシュローズの第一号  強烈に濃厚なミルラ香 ミルラ香はこのバラから始まったと理解

風のない10時以降・・このバラの香りは最高潮に・・香りまで写っているかのようです

“トウール・ドウ・マラコフ” 英国「エルシングホール」みたいに2〜3mに育つのを夢見て・・

甘いミルラの香りが強烈 En-R :“セント・スウイザン” 英国のバラの聖地「モテスフォント・アビー」のベンチをイメージして・・ちなみにあちらは“コンスタンス・スプライ”でした

今年訪問された・・マダム達の1番人気でした・・・タイミングや・・雰囲気&香りの評価?

赤紫で、Green eyeあり、香りが素晴らしい・・いつもそばにいて欲しいバラ “ベル・デ・クレシー“

ベンチ前から南へ・・手前の“コンテ・ドウ・シャンボール” 黄色の“ジュード・ジ・オブスキュア”

5月から2月まで・・バラの・・史上No1の・・フルーツ香のバラです 見かけもトップレベル

22年前に設計して設置した鉄筋アーチに・・デビュタントが・・やっと日常の景色の目隠しに・・

“セプタード・アイル” 甘いミルラ香で3月まで咲き続けます  7月には8割の葉が落葉・・でも「薬」無用です デビッド オースチン氏のお勧めの・・同種3株の3角形植え・・1株みたいにみえる

反対側(東側)から見ても・・実は・・花は東〜南を向く・・なので西や北側を低く剪定すべき

実は・・私が一番好きなバラ は・・“コンテ・ドウ・シャンボール” 理由は育てたら判ります・

バラの聖地「モティスフォント・アビー」のローズガーデンを設計した英国のバラの大家 グラハム トーマス氏、彼のスーツ姿の胸ポケットにはいつも“コンテ・ドウ・シャンボール”が・・
全てのバラを知り尽くした・・バラの第一人者が・・無言の評価を下していると感じます・・・・バラ研究の第一人者だからこそ・・どれが一番のバラか・・なんてことは・・・・記録としては残せません・・

私の書籍にも記載済みですが・・・今でも・・「天国に1株だけ持ち込みが許されるなら・」・・絶対にこのバラです  この株は東側の肘掛け椅子前で・・20年生きていますが・・くり抜いた鉢に植えているためか・・大きくなりません。

日当たりが悪いと・・枯れやすいので・・鉢で増やしている最中です。 目的の一つに・・ドライフラワーで・・快感剤としての効果を期待しています。 犬や猫のペットも喜びます。(実験済み)

市販のローズオイルと比較して・・・やっぱり・・生のオールドローズ香・・それは・・全く別ものです・・・視覚・味覚・聴覚だけで人生を過ごすのは・・もったいないのでは・・

庭の入り口の右側にも23年物・・の“ジュード・ジ・オブスキュア”が栄えています 東側から撮影

一段高い所から・・北向きで・・庭全体が見渡せ・・庭の主だけが入れる空間から・・

右側のバラ達は、道路から見えるバラ達 香り中心で選んでいたら・・快感・感動・・の空間が

ベンチ前を通り・・待合室のコンサバ前へ向かう途中の・・香りのいい“デビュタント”です

診察室前のスペースへは・・鉄のアーチが隠れてしまっています

バラのトンネルを抜けて右の診察室前の空間へ出ると・・“デビュタント”の花のシャワーが・・・

近くで見ても・・生きたバラの花が・・次から次に・・流れ落ちそうな・・実は雨上がりの姿でした

診察室前は・・クレマチスや多彩なバラたちに囲まれた空間です

診察室・・真上の2階からの眺め

“キャトル・セゾン”名前の通り・・土&栄養管理がいいと・・確かに年に3〜4回咲きます。ダマスク系が何度も開花・・奇跡です 香りが素晴らしい・・・診察室前方の高台から南方面を撮影

近くではこんな感じ・・今年初めての開花・・朝日が当たると・・前写真のように・・特に輝きを放ち・・

23年前にイメージしていた風景が・・現実に・・椅子の前には“コンテ・ドウ・シャンボール”

朝日が当たるとこんな感じに・・・  2022年5月8日 午前7時11分

“キャトルセゾン”朝日を浴びて・・香りが放たれ・・鳥肌の立つ感動が・・英国と同じ空気感

特別なバラ・・・“キャサリン・モーリー”
今まで・・出版したバラの書籍3冊に・・この“キャサリン・モーリー” を・・香りが乏しいので・・一度も紹介していません・・なのに・・診察室前の空間で・・23年間も生き続けています・・・
香りのない“アンゼラ” “モッコウバラ“ などは早々に庭から消え去りましたが・・このバラだけは抜けませんでした。

なぜなら・・私が医大を卒業し・・医局に入局(1976年)して・・人生で最初に受け持った患者さんが・・18歳の男子高校生・・気持ちの優しい・・キムタク似の超イケメン君でした。名前はM.K君 病名は「白血病」 毎日の採血や抗がん剤治療・・・付き添いのお母さん思いなのでしょう・・笑顔で・・辛い治療を受け入れていました。

当時は・・5年生存例が稀な時代・・結局・・数ヶ月後・・退院できずに亡くなられました。その後、・・患者さんの大フアンだった検査技師の女性と・・M.K君のイメージだからと・・真っ赤なバラの花束を携えて・・お線香をあげに・・彼の実家まで・・足を運びました。  M.K君の名前と・・その時の記憶が今でも消えません

“キャサリン・モーリー”・・その名前は、18歳で・・白血病で亡くなった娘を思い・・・ご両親が・・名前のチャリティーオークションで落札された・・その娘さんの “名前”でした。

背が高く・・四季を通して咲くので・・バラの少ない秋にも・・診察室を・・見つめ続けてくれています

実は、このバラ・・テッポウムシ 被害で・・15年前に・・瀕死の重傷になり、枯れかけました・・その時は・・私の治療のおかげで・・復活しました。 おそらく・・そのことに・・感謝しているに違いありません。

11年間バラ庭を共に管理してくれている レイ君。 せめてあと10年は・・と・・願っています。

2022年5月10日 午前7時10分の風景

なお・・
写真は、2週間の庭の様子をまとめています・・・1日の様子ではありません。
花が終わっても・・それぞれのバラ株の健康面でのメンテナンスが必要です。

来年のバラのために・・すでに重要な使命を遂行中です・・それば・・カミキリムシ退治・・・
例えば、2022年6月3日〜6月30日までに・・すでに5匹のカミキリムシを・・革手袋で捕獲。

特に、地植えでバラを・・・4年以上も枯らさず・・持続可能性を望むなら・・・カミキリムシの管理は必須です。

また1年・・バラや植物・生き物すべてが・・更に元気で過ごせますように・・・「バラの診察室」では・・観察を重視した研究を・・積み重ねています・・

2022年6月30日
真島消化器クリニック
真島康雄

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