脳梗塞・心筋梗塞の予防法

現在の人間ドックでは脳梗塞の予知・予防は困難!・ではどうする?

皆さん、人間ドックで異常なしでも・・1〜2年以内に脳梗塞になられた方をご存じではありませんか? 現在の人間ドックでは脳梗塞の予防・予知はまだ困難なのです。ある専門家によると「脳梗塞の予知・予防は治療よりも難しい・・」ともいわれてもいます。

脳血管のイベントを予防するために、図のような競馬の“着順予想”に利用したいのですが・明確な“着順予想”に値する項目は世界でまだ認知されていません。

その証拠に・・
今でも脳梗塞・心筋梗塞を予想するための危険因子の研究(疫学調査)が最先端の研究として発表されています。

では、
以下に、現在の人間ドックでは脳梗塞の予知・予防がまだ困難である理由を説明致します。

現在の動脈硬化診断の盲点

1)ドックで普通に行われている血管年齢の検査は、血管の弾力性や硬さを調べる方法であり、血管の中がどれだけ汚れているかの判定は困難です。

2)血管内の汚れ診断は頸動脈エコーが一般的ですが、それは人間の血管のある部分だけの検査であり、現在の人間ドックで行われている頸動脈エコーの欠点はあまりにも深刻です。

3)脳のMRI診断が全身の血管(動脈)の汚れ具合を正確に把握できないのですが、このことを多くの医師はまだご存じではない。

4)LDLが動脈硬化(汚れ)レベルを正確に反映していないのは、動物実験や私のデータや海外の疫学調査でも明らかです。

5)血圧や糖尿病の有無を調べても、それが脳梗塞・心筋梗塞予防に直接結びつくでしょうか? リスク判定にはなりますが・・

6)A1cや非空腹時の中性脂肪(TG値)が高ければ15〜30年後に脳梗塞・心筋梗塞になりやすいことが最近の海外の疫学調査で明らかになり、事実なのですが、だからといって・・今・・その知識を活かせますか?

7)心筋梗塞の予防は、最新型のCTで冠動脈造影すれば可能ですが、どこでも出来る検査ではなく、度々出来る検査でもなく、造影剤を使いますので100%安全な検査というわけでもありません。

では・・どうすればいいんでしょう?

ドラエモン的発想からすれば

脳や心臓の血管(動脈)内が汚れて脳梗塞・心筋梗塞になりやすい訳ですから、

それなら、
脳や心臓の血管の内部を1本1本くまなく全て見られたら最高の検査ですね・・でも、それは私たちが生きている時間内では不可能です。

それなら、「頸動脈エコーという枠」に縛られることなく・・全身の汚れやすい血管を出来るだけ多く見られるなら・・見ればいい・・。
しかも・・血管の中を・・です・・

今回は、動脈硬化で脳梗塞・心筋梗塞になるかどうかの“予想”を競馬になぞらえましたが、着順を目隠しして“予想”すること自体が無意味と思いませんか?

全身の血管エコーを使えば“ゴール寸前の着番が見える”のですから・・・・

前述の現代の動脈硬化診断法があまりにも世の中に常識化していますので、私のやり方を普及させるには多くの困難があります。
しばらくは時間がかかりそうです。

福島原発事故の調査結果に例えて話すと・・
「動脈硬化を危険因子で解析する現代医学」は現代医学の“想定内”なのです。

私が行っている全身の血管エコーでの脳梗塞・心筋梗塞の予知診断やT-maxでの動脈硬化の評価方法は、きっと“想定外の方法”なのです。

しかも検査自体は皮膚を撫でるだけですから100%安全で、放射線を使わないので何度検査しても安全なのですが・・。

お互いの時間には限りがありますので、気が向いた方はご連絡下さい・・・・・・・・(参照1

 

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